折菊とススキ

一見水引で作られているような「折菊」のかんざしは、針金に和紙を何枚も巻き付け、最後に銀や金の薄紙を巻きます。ピンク色の付いている物は、巻いた和紙の上にヨリのかかっていない生糸を染めて巻き付けます。舞踊用ススキのかんざしも、揺れる花びらを支えるバネは細い真鍮をコイル状に巻き作ります。どれも、ひたすら巻く作業が続くので、たくさん作ると指が腫れ、ペンすら持てなくなります。